ひがし北海道で出会う自然の仲間たち (#2 野鳥編)

大自然に囲まれたひがし北海道は、観光地でありながら野生生物や珍しい植物、菌類と出会う機会がたくさんあります。
前回に引き続きそんな道東地域で出会うことができる自然のなかまたちをご紹介していきます。

▼前回の記事
ひがし北海道で出会う自然の仲間たち (#1 エゾシカ編)
https://www.kamuylumina.jp/sp/enjoy/enjoy-4278/

今回ご紹介するのはこれからの時期、ボッケの森で木々の葉が落ちると見やすくなる野鳥たちです。
森を歩きながら、立ち止まって周りの音や動きに感覚を澄ませてみてください。

カラ類

ボッケの散策路でよく見かけられる、シジュウカラ・ゴジュウカラ・コガラなどを含むカラ類。
シジュウカラは首に「ネクタイ」のような柄が入っており、ゴジュウカラは「スポーツサングラス」をしているような目元の模様が特徴的な鳥たちです。
コガラは、よく似た種でハシブトガラと間違えやすく、筆者もいまだによく見分けはついていません。鉛筆の先のような嘴が特徴的です。

ゴジュウカラは動きも不思議で、木の幹を縦横無尽に駆け回ります。足の力が非常に強いため、樹木の幹に垂直に止まったり、頭部を下にして幹を回りながら素早く動き回ったりすることができるのだそう。森でみかけたらぜひその動きにも注目してみてくださいね。

キツツキ類

阿寒湖畔で暮らしていると、朝からキツツキのドラミング(木をつつく音)が聞こえてくることもしばしば。

オオアカゲラやアカゲラは森でよく見かけるキツツキで、木の中にいる虫たちをつつきだしている様子を見かけます。
コンコンコンと木をつつく音が聞こえてきたら、静かに様子を伺ってみましょう。カラ類よりも大きめの鳥なので、比較的見つけやすいです。

なかでもクマゲラは国の特別天然記念物にも指定されており、頭部が赤く、身体が黒いキツツキです。
その配色は一度みたら忘れることないスタイリッシュさで人々を魅了します。
「キョーンキョーン」という鳴き声が森中に響き、飛び立つときには「コロコロコロ･･･」と、鳴き声だけでもクマゲラがいることが認識ができます。姿が見えずとも、その存在を意識してみてくださいね。

シマエナガ

「雪の妖精」とも呼ばれ、冬のアイドルといっても過言ではないほど大人気のシマエナガ。
北海道に生息するエナガの亜種で、その真っ白でモフモフな愛らしい容姿は人々を虜にします。
近年ではお土産屋さんでみかけることも増えました。

体長は約10~14cmと、非常に小さく、そしてとてもすばしっこいです。さっきまであそこの枝に止まっていたと思ったら、次の瞬間には別の枝へ･･･。動体視力が試されますね。
冬になるといっそうモフモフになるシマエナガ。樹液が凍ったところに水分補給に来ることもあるそう。 ホバリングしている姿が見られたらとってもラッキー！

番外編：鳥を探していると出会うこともしばしば･･･？

小鳥を探して森を歩いていると、ほとんどの確立で遭遇するエゾリスたち。
阿寒湖の森には何匹か住み着いており、木々の間を起用に飛び交いながら、木の上でこちらの様子を伺いつつ木の実を頬張っています。
よーく耳をすませると木の実をかじっている音が聞こえてくるかも･･･？

静かだからこそ動物の息遣いや動きが聞こえてくる阿寒湖の自然。
五感が研ぎ澄まされるのを感じながら、動物たちの存在を探ってみてくださいね。